学長挨拶
現在の日本社会では、歴史に残る大惨事であった東日本大震災の復興や少子高齢社会への対応が捗らず、その対策が喫緊に迫られています。このような社会状況の中で、本学は、すべての人がどこかで関わるであろう福祉と医療を大きな柱としながら、社会の変化を敏感に察知し、常に社会のニ-ズに対応できるまごころを持った人材を積極的に地域に輩出しています。また、本学では、生涯にわたって学ぶべき場所を提供すべく、専門的な知識を持つ教授陣が学生ばかりでなく、一般の方々に対しても分かりやすいかつ実践的な講座を発信しています。
今年度は本講座第5回目[11/15(土)]に、昌賢祭特別講師として町亞聖(まち あせい)さんをお招きします。町さんは1995年日本テレビアナウンサーとして入社し、様々な番組を経験した後、報道に活動の場を移し、アナウンサーだけでなく記者、アシスタントプロデューサー等も勤められました。脳障害のため車椅子生活を送っていた母と過ごした10年間、そして、その母と父をもがんで亡くした経験から「医療と介護」をテーマに日々取材に奔走されています。
なお、今年度は新しい試みとして、映像遠隔システムを活用します。例えば、参加者の皆さんは、前橋キャンパスでの生講義を藤岡キャンパスでも大型スクリーンを通して、臨場感あふれる講義を受講することができます。また、藤岡キャンパスでの生講義を前橋キャンパスでも受講できます。両キャンパスでご都合のいい会場をお選び下さい。今まで以上に多くの方々のご参加をお待ちしております。
町さんの特別講演を含め、全7回で構成される公開講座を開催しますので、知的なひとときを楽しんでいただければ幸いです。
群馬医療福祉大学学長 鈴木 利定
公開講座概要
特徴 |
|
---|---|
開催期日 | 平成26年10月~11月 ※詳細は下記の公開講座一覧を参照ください。 |
会場 | 前橋キャンパス 〒371-0823 群馬県前橋市川曲町191-1番地(電話027-253-0294) 藤岡キャンパス 〒375-0024 群馬県藤岡市藤岡787-2番地(電話0274-24-2941) |
参加資格 | どなたでもお申込いただけます。 |
定員 | 定員100名 ただし、第5回目(11月15日)の講演会は、定員が300名となります。 |
申込方法 | 申込期限:平成26年10月24日(金)必着 |
その他 | 当日は、上履きをご持参願います。 4回以上出席の方には、修了証書を授与します。 |
- 個人情報保護について
- お知らせいただいた住所・氏名その他の個人情報は、資料の発送や本学からのお知らせを行なうために利用いたします。 個人情報は厳重に管理し、本学からのご連絡以外の用途には一切用いません。
平成26年度 群馬医療福祉大学公開講座一覧(全7回)
回 | 開催日時 | 講座名(会場) | 講師名 | 講義内容 |
---|---|---|---|---|
1 | 10月31日(金) 18:30~20:00 |
18:00~18:30 開講式(群馬医療福祉大学学長 鈴木 利定) | ||
50代から始まる 初老期うつ病を どう受け止めるか
|
社会福祉学部 助教 木下 一雄 |
50歳代といえば、男女ともに身体的な衰えが目立ち始める年齢です。子どもの受験や、結婚、就職という様々なライフイベントや自分自身の昇進や配置転換といった環境の変化などの出来事が引き金となり、うつ病に陥るケースが多いようです。人生の折り返し地点を過ぎた今、もう一度自分自身の心の問題についてじっくり考えてみませんか。 | ||
2 | 11月4日(火) 18:30~20:00 |
訪問看護について
|
看護学部 副学部長 樋口 キエ子 |
訪問看護について御存じでしょうか?「万が一病気や障がいをお持ちでも、できれば住み慣れた家で療養生活を過ごしたい、状態が悪くならないように家で自己管理して行きたい、また家族にも自宅で療養してもらいたい⋯」そのような方々が家で過ごせる手助けの一端を担う訪問看護の内容、訪問看護を利用する時の手続きなどについてお話をさせて頂きます。 |
3 | 11月7日(金) 18:30~20:00 |
認知症についての 正しい理解
|
リハビリテーション学部 准教授 山口 智晴 |
認知症という言葉の知名度は向上しておりますが、「認知症とは?」という問いに正しく解説できる人は意外に少ないです。本講義では、認知症についての正しい理解に向けた講義を行うとともに、世界に類を見ないスピードで高齢化が進む日本が考えている政策について、最新の情報を分かり易く提供し、皆さんでできることを考えてみたいと思います。 |
4 | 11月11日(火) 18:30~20:00 |
自然治癒力を 高める健康法を 手に入れよう
|
看護学部 教授 倉島 幸子 |
今、世の中にはメディア、書籍による大量の健康情報が溢れています。情報の海に溺れて迷わないようにするためには、人間に本来備わる自然治癒力を高める健康法を知ることで、健康に対するぶれない見方が決まると考えます。講義では健康の法則をふまえ、自然治癒力に目を向けた健康法についてヒントや手掛かりを紹介します。皆さんが自分に最も合った健康法について考え、選べるよい機会になればと思います。 |
5 | 11月15日(土) 13:00〜14:30 |
昌賢祭 特別講演 十年介護 ~母の車椅子を押して~
|
フリー アナウンサー 町 亞聖さん |
今の日本は、5人に1人が65歳以上の超高齢社会です。介護は、ある日突然、あなたの家にやってくるかもしれません。そんな時、戸惑ってしまう方もいらっしゃることと思います。また、孤独な介護や頑張りすぎる介護により、介護者のうつや自殺、虐待等の問題も生じています。講演では、母と過ごした日々や家族の絆、「医療と介護」について、お話しさせていただきます。 |
6 | 11月18日(火) 18:30〜20:00 |
介護保険制度と 有料老人ホーム
|
介護福祉学科 学科長 白井 幸久 |
介護保険法は、1997年4月からスタ-トしました。この介護保険法では、どのようなサービスが利用できるのだろうか。サービスの種類は大きく分けて「居宅サービス」「地域密着型サービス」「施設サービス」の3つがあります。では有料老人ホ-ムを利用しながら、どのようなサービスが受けられるのだろうか。考えていきましょう。 |
7 | 11月22日(土) 13:00~14:30 |
日々楽しく 生活していくために
|
社会福祉学部 教授 小出 省司 |
人生はやはり「楽しく生きていく」ことに目的があると思います。人は誰でも身体的、精神的に浮き沈みがあるものです。どうしたらそれを乗り越えられるか。医療や介護制度を含めた社会福祉の課題、そして趣味の活用などもご説明しながら、皆さんとご一緒に考え、そして実行に移せる一助になれればと思います。 |
14:30~15:00 修了式(群馬医療福祉大学学長 鈴木 利定)
※修了証書を授与します。 |