【季節の俳句】2008年バックナンバー
- 聖夜眠れり 頸やはらかき 幼な子は
森 澄雄
- わがいのち 菊にむかひて しづかなる
水原 秋桜子
- 子にみやげなき 秋の夜の 肩ぐるま
能村 登四郎
- 紫陽花に 秋冷至る 信濃かな
杉田 久女
- 西瓜切るや 家に水気と 色あふれ
西東 三鬼
- 七夕竹 惜命の文字 隠れなし
石田 波郷
- 田植季 わが雨傘も みどりなす
橋本 多佳子
- プラタナス 夜もみどりなる 夏は来ぬ
石田 波郷
- ゆさゆさと 大枝ゆるく 桜かな
村上 鬼城
- お水取 あるほどの火を 使いきり
中里 麦外
- さびしさと 春の寒さと あるばかり
上村 占魚
- 去年今年 貫く棒の 如きもの
高浜 虚子