3月10日土曜日に平成29年度群馬県地域医療介護確保基金補助金事業として、映画「つむぐもの」の上映会および「多文化理解からの、介護人材の創造について」というテーマでシンポジウムを実施しました。
この映画は、伝統工芸、介護、多文化理解をキーワードに展開されていきます。タケオとヨナとの心のぶつかり合いは、私ごととして捉えるためのヒントがちりばめられているように感じました。
また、シンポジウムでは、犬童一利監督、「つむぐもの」親善大使 川上陽那さん、介護福祉士会理事 下田勇さん、群馬医療福祉大学教授 白井幸久さんをお招きし、「制度を活用し、介護を受けることで家族関係が希薄化する」をテーマに意見交換を行いました。クライエントへ寄り添うことへの困難性、施設介護における限界など多くの問題提起がなされる中、専門職、学生、地域、家族の方々が介護をテーマに語り合うことができ、参加者それぞれが、多くの気づきが生まれた場であったのではないでしょうか。監督からは映画の撮影裏話なども聞くことができ、出演者の様子などのお話も伺えました。
一人ひとり映画やシンポジウムを通して、介護をどのように考えているのかということを知る機会となり、さらに互いに介護観について話をしていくなかで、他者の生き方や考えを知ることができます。このような小さな日々の出来事から糸を紡ぐことで、私たちが直面する課題への処方箋を描くことが出来るのではないでしょうか。
多くの皆様のご協力の下にイベントを行えたことに改めて感謝申し上げます。
とても貴重な時間になりました。ご来校、誠にありがとうございました。