2月11日、映画「まなざし」の上映会ならびにシンポジウムが行われました。地域住民・福祉関係者・教職員・本校学生の約30名の参加者が映画の1シーン1シーンにくぎ付けになり、呼吸を忘れるほど見入っていました。
映画視聴後、参加者の方々からは「自分の場合、あそこまで介護出来るか」「もう少しできる」「働きながらの介護の困難性を感じた」という意見もあり、「他人事」から「わたくしごと」に変換するなかで改めて“家族介護”を考える機会になったという意見がありました。
シンポジウムでは、介護老人保健施設 たまむら 介護士長 下田勇さんにも参加していただき、ワールドカフェ形式で実施し、映画を鑑賞された方々と“対話”していただきました。
現在、社会福祉分野の抱えている課題は、支援者や教員が固定概念に囚われていることも要因の1つであることが示唆されます。
“対話”を通じる中で、人が人と繋がっていること、地域の一員であること、日常の小さな出来事が方向性を作っていくことなどについて意見交換がされ、問題意識を明確化することもできました。
今回は,地域住民の方々も参加していただきシンポジウムを行うなかで、学校が地域のなかに入っていくための新たな展開を予感させるものとなりました。
さらに卜部敦史監督の人柄や、映画製作のエピソードなど貴重なお話を聞くことができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
次回3月4日は、認知症初期集中支援チームのシンポジストの参加を予定しており「臨床の場」における具体的事例との関係からも深い“対話”が行なわれるものと考えております。
ご好評を頂きまして、定員数が少なくなってきております。参加をご希望の方がいらっしゃいましたらお早めに本校までお問合せください。